ピルの現状

日本は遅れてる??ピルユーザーの現状

日本ではまだまだピルに対して親近感を抱いていない人が多く、ピルの後進国とも言われています。では、諸外国に比べてどれほど遅れているのでしょうか?

低用量ピルが日本で認可されたのは1999年。アメリカに40年も遅れをとっての解禁でした。しかし当初はピルの副作用やリスク面に対してマイナスイメージが強く、ピルの処方に当たっては時間と費用のかかる大掛かりな検査が必要でした。処方する側もされる側も、なんとなく「大変な」イメージがあり、今ひとつ馴染みにくい印象のままで数年が経過したのです。

しかし2006年、ピルの使用に関するガイドラインが日本産婦人科学会によって大きく改訂されました。

これによって1.ピル処方前の検査が簡略化(特別な場合を除き、問診と血圧測定のみ)され、また2.ピルの副効果(避妊以外のプラスの効果)について明記されました。女性たちがピルを服用する理由が増え、病院での入手法がグッと簡略化されました。

検査の簡略化は、ピルの副作用の少なさ・安全性が証明されたことによるもので、これ以降ピルユーザーはゆっくりですが増加の道を辿りました。

冒頭で日本国内におけるピルの使用者数について触れましたが、これは2009年のデータです。ガイドラインが改定されたことからわかるように徐々に浸透しているとはいえ、未だにとんでもない偏見を持っている人もいるようです。

ピルに関するネットアンケートや掲示板を少しのぞいただけでも、思わず首をかしげてしまうような意見や、偏見に満ちたピルへのイメージが浮き彫りになります。

「そんなことをしてまで生でセックスしたいのか」(男性)
「副作用が怖くないのかしら??胎児にも影響を及ぼすし自殺行為」(女性)
「風俗嬢なんかが使う薬のイメージがある」(女性)

こうした発言からは、ピルの効用や安全性について最低限以下の知識しか持ち合わせていない上に、セックスそのものへの偏見や無用な罪悪感が見て取れます。また、ピル推奨派を自称する人たちの中にも、思わず首をかしげてしまうような意見を持つ人がいます。

「中に出したいから彼女に飲ませている」(男性)
「ゴムが嫌いだから、付き合う相手全員に飲ませる主義」(男性)

結果的にこの彼女は自分の身を「望まない妊娠」からは守れているかもしれませんが、男性側の自己中心的な動機に納得できているのでしょうか?このような動機で「飲ませる」パートナーから、心理的負担や性感染症のリスクにさらされないことを願うばかりです。

女性が自分の体を健康に保ち、主体的にバースコントロールしていくためにピルは欠かせない存在といえます。未婚・既婚に関わらず避妊が必要になる場面はありますが、未婚のカップルがピルの代金を折半にするなど、2人で協力し合う微笑ましいケースも増えているようです。

ピルは女性主体の避妊法ですが、男性が他人事と捉えずに歩み寄ってくれることは、2人の絆や信頼感をより高めることにつながります。本来はそれが当然なのかもしれませんが、多数派と言えるほどではないのが現状です。

ピルの素晴らしさを実感する人が少しずつ増えることによって、男女や年代による意識の差が、少しずつ縮まっていくことが望まれています。


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