低用量ピルの種類

ピルの種類は結構豊富!!定番ピル~最新ピルまで

そもそも「ピル」という英単語の厳密な意味は「錠剤」ですが、日本では経口避妊薬=ピルという呼び方が定着しているようです。理由には諸説ありますが、このサイトでも同じように「ピル」という呼称を使用しています。

現在ピルにはじつに様々な種類があり、その分類法も1つではありません。
ちょっと複雑ですが、それぞれの分類法がピルの特性の理解に役立つので、ひととおり覚えておくとよいでしょう。

ピルの種類を変えたいときに役立ちますし、副作用が出て医師に相談するときなども、予備知識があるのと無いのでは全然違います。

これらの分類法を、自分に処方されたピルの性質や位置づけをしっかり理解することに活用してみてください。

  1. 卵胞ホルモン(エストロゲン)含有量による分類:卵胞ホルモンが多いほどピルの副作用は現れやすく、いかに卵胞ホルモンの含有量を少なくするか…がピル開発者たちの長年のテーマでした。この卵胞ホルモンが50μグラムのものを中用量ピル、それ以上のものを高用量ピル、50μグラム未満のものを低用量ピルと分類しています。国内で認可されている低用量ピルは、卵胞ホルモンを30~40μgほど含んでいます。
  2. 世代(開発史)による分類:黄体ホルモンの種類による分類法です。
    第1世代ピル:1960年代に開発されたもので、黄体ホルモンとして「ノルエチステロン」を含有します。これはやや作用が弱く、エストロゲンの避妊効果に依存しがちだったため、副作用が強く現れるのが欠点でした。
    第2世代ピル:1960年代末期のもので、黄体ホルモンとしてレボノルゲストレルを含有します。作用の強い黄体ホルモンで、エストロゲンに依存しないため吐き気などの副作用が少ないタイプです。ただし男性化作用が強く出るのが難点でした。
    第3世代ピル:1980年代に、第2世代ピルの弱点をカバーすべく開発されたもの。黄体ホルモンとしてはデソゲストレル、ゲストデンという新しいタイプのものを含みます。効果が高いのに副作用が少なく、「キレイになれる、太らないピル」として人気が出ましたが、一時期血栓症のリスクが高いという報告が為され、その後根拠が薄いとして取り消された経緯があります。
  3. 黄体ホルモン含有量の変化による分類:1周期中に黄体ホルモンの量が変化せず一定量のものを飲み続けるタイプを「1相性ピル」、黄体ホルモンの量が2段階で変化するものを「2相性ピル」、3段階で変化するものを「3相性ピル」といいます。1相性は生理日の調整に適していたり、2相性・3相性はホルモンバランスの変化をなめらかにするなど、それぞれに利点があります。
  4. 錠数による分類:「21錠タイプ」と、「28錠タイプ」に分けられます。どちらも21日間で実薬を飲み、7日間休薬するというサイクルは同じですが、28錠タイプの方には7錠のプラセボ(有効成分を含まない偽薬。単なる粉の塊のようなもの)が入っています。プラセボは体に対して何の影響も効果もありませんが、飲み忘れ防止に有効です。好みによって、自分が忘れにくいタイプ、使いやすいタイプを選びましょう。

では、現在日本国内でよく使われている低用量ピルについて、各分類法のどれに属するかを見てみましょう。

<低用量ピル>
・アンジュ21:第二世代・3相性・21日タイプ
・アンジュ28:第二世代・3相性・21日タイプ
・オーソ777-21:第一世代・3相性・21日タイプ
・オーソM-21:第一世代・1相性・21日タイプ
・シンフェーズT28:第一世代・3相性・28日タイプ
・トライディオール21:第二世代・3相性・21日タイプ
・トライディオール28第一世代・3相性・28日タイプ
・トリキュラー28:第二世代・3相性・28日タイプ
・トリキュラー21:第二世代・3相性・21日タイプ
・ノリニールT28:第一世代・3相性・28日タイプ
・マーベロン21:第三世代・1相性・21日タイプ
・マーベロン28:第三世代・1相性・28日タイプ


トリキュラーED


マーベロン28


マーベロン21


ヤスミン


ダイアン35